文鳥や十姉妹、キンカ鳥やカナリアといった小鳥の仲間は、飼育にあたって広いスペースを要せず、美しいさえずりで飼い主を癒してくれる可愛らしいペットです。
また、ご家庭でも繁殖させることが可能で、日々の飼育や命の誕生を通しての情操教育の一環として小鳥を飼育されるご家庭もあります。
こちらで紹介する文鳥や十姉妹、キンカ鳥やカナリアなどの小鳥の飼育方法は、必要最小限の内容となっております。
飼育方法の詳細について分からない点があるときは、お買い上げになられた店舗にたずねたり、専門の飼育書もご参考にしていただいて、鳥達をより長く飼育できるよう願っております。
小鳥は手の上に乗せ、ヒナのうちから育てると手のりになり、とてもよく慣れるようになります
エサがぬるくなったり、冷たかったり、ヒナの体が冷えていると、食べないことがあります。そのときはヒナをケースに入れ、体がある程度温まってきたら、再度エサを温めなおし与えてみてください。食欲がなくなったり消化が悪くなったりすると、そのうにエサが残ったままになってしまいますので、注意しましょう(エサは毎日新しいものを作り与えてください)
ヒナはまだ赤ちゃんです。環境やエサの与え方が多少違うだけで、健康でも食べなくなることがあります。一度でも食べないと衰弱し、それが原因で死亡する場合があります。けっしてそのままにしないようにしましょう
飼育して2週間くらいたったら、親用のエサ(ミックスフード、粟の穂など)を与えてください。少しづつ食べるようになります。(ヒナのエサは親のエサに完全に餌付くまで与え続けてください)
まだ羽毛が生えそろっていないヒナのときよりも、親の羽毛が生えそろって鳥かごに出す時期のほうが、体調管理が難しい面があります。インコは体調が悪くなっても、警戒をしてなかなか本当の状態を見せません。インコの調子を見るときは、近くで見るのではなく、遠くからも様子をみてください
飼育する鳥かごは小鳥の大きさや習性に応じた十分な広さを備えたものを用意しましょう。お掃除が簡単で、事故がないよう逃げ出さないもの、とがっていたりせず、怪我をしないものを選びましょう。
小鳥の健康管理のため、定期的に掃除や消毒を行い、適切な衛生状態を保ちましょう
適切な日照や通風などの確保を図り、適切な温度や湿度が維持された飼育環境を保ちましょう。
小鳥の大きさや発育状況に応じて、適正に給餌・給水を行いましょう
ヒエ、アワ、キビ、カナリアシードの4種類の穀物を混合したものが一般的です。この他に、ナタネ、エゴマ、などの脂肪餌、玄米や未熟米、エンバクを与えることもあります。また、ボレー粉や青菜、ビタミンやミネラルなどの栄養剤用を必要に応じて補給しましょう。青菜は毎日忘れずに与えます
1日で食べきる量を与えます
いつでも新鮮な水が飲めるように、常に清潔なものを置き、取替えは毎日(暑い日は1日2回)行いましょう。また、水浴びを好む種類が多く、水を汚しがちなので、最低でも1日2回は取り換えるようにしましょう
小鳥の習性等に応じた必要な運動、休息及び睡眠を確保するようにしましょう。
品種によってかかりやすい病気があります
動物から人へ、人から動物へとうつる病気を、人と動物の共通感染症といい、200種類以上あるといわれています。主な共通感染症には次のようなものがあります。
小鳥がかかる病気は、感染症、腫瘍、生活習慣病など人と同じようにたくさんあります。病気を早期発見するには、常に元気・食欲・ふんや尿の状態などに注意していることが重要です。良いホームドクター(獣医師)を決めて、様子がおかしい時は早めに受診しましょう。なお、病気になった時にあわてるより、普段からバランスのとれた食事や適量の運動に気を付け、ワクチンや薬で予防することが一番なのはいうまでもありません。 また、共通感染症を予防するには、口移しで食べ物を与えるなどの過度の接触をしない、ふんや尿は早めに処理する、動物の体や生活環境を清潔にする、動物の体に触れたり、ふんや尿を扱った後はよく手を洗う、などのことを守り、衛生的な飼い方を心がけていれば、必要以上に恐れることはありません。そして、普段から動物の健康状態に注意して、具合がおかしいと思ったら、早めに獣医師に相談してください。また、お客様自身やご家族の健康状態にも注意し、異常があれば医師に相談しましょう。
飼育頭数が増えて、適切な飼育管理ができなくなた場合には動物を劣悪な飼育環境下に置いて虐待することとなるだけでなく、人に迷惑や被害などを及ぼしたり、遺棄や虐待などの違法な事例を発生させることとなります。動物が繁殖し、飼育数が増加しても適切に飼育できる場合以外はできる限り繁殖を制限するように努めましょう。 繁殖を抑制する主な方法としてはオス・メスを別々に飼育する方法があげられます。