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モルモットの飼い方とミニ図鑑

モルモットは、和名も英名も、その由来を調べてみるとどちらも謎が多い動物です。

動物園などの触れ合いコーナーなどでも見かけるモルモットですが、飼育下では上手に飼育すると10年以上も生きる個体もいるようです。

モルモットのふれ合いコーナーふれ合いコーナーのモルモット。休日はたくさん子供達にさわられ、ちょっとお疲れ気味かな モルモットをひざ上に乗せ、なでられるコーナー どちらも撮影場所は子供の国(横浜市)

ここであげている飼育方法は要最低限のものとなっています。専門の飼育書なども参考にして、より深く飼育方法を理解して飼育なさってください。

皆さんのモルモットが長生きすることを願っております。

本サイトのほかに参考にしていただきたい最近発売された飼育書には次のようなものがあります

モルモットさんの飼育書

モルモットの飼養施設、用具及び環境

飼育に必要な施設や用具

飼育するゲージはモルモットの大きさや習性に応じた十分な広さを備えたものを用意しましょう。

また、トイレ、ベッド、おもちゃなども必要です。お掃除が簡単で、事故がないよう逃げ出さないもの、とがっていたりせず、怪我をしないものを選びましょう。

  • ゲージ
  • ハウス(寝床)
  • 食器(陶器製や木製などのかじっても無害なもの)
  • 水入れ
  • 床敷き(牧草など)
  • かじり木
  • トイレ
  • トイレ砂
  • 回し車
  • など

お掃除

モルモットの健康管理のため、定期的に掃除や消毒を行い、適切な衛星状態を保ちましょう

  • 清掃は汚れの程度を見ながら必要に応じて実施。不衛生になりがちなため、特に水換えはこまめに行いましょう
  • おしっこやうんちを多くするので、トイレは一日一回は全部を取替え、こまめな消毒を心がけましょう
  • トイレについて:モルモットは個体差もありますが、同じ場所でトイレをする子もいます。

    専用トイレを置いて覚えさせると清潔なのでぜひチャレンジしてみてください。

    教えるコツとしては、トイレをケージのコーナーに置き、トイレにおしっこのついたトイレ砂を入れ、その他の場所のおしっこ、うんちは取り除き、きれいにふき取ってください。臭いが残るようなら、専用の消臭剤などで完全に臭いを消すと良いでしょう。

    何回か繰り返しているうちに覚えていきます。また、おしっこの臭いが気になる場合、ほとんどのにおいを消してしまう飲み水に入れるものもあります。

環境

適切な日照や通風などの確保を図り、適切な温度や湿度が維持された飼育環境を保ちましょう。

子モルモットの日常管理

子モルモットは人間の赤ちゃんと同じでとてもデリケートです。次のことを必ず守って大切に育ててください

おうちについたら

飼いはじめたばかりの子モルモットはケージに入れ、放し飼いはしないでください。

体力を症もして、ぐったりしたり、うんちがゆるくなったり、ごはんを全く食べないという症状を起こす場合があります。

また、車での移動や新しい環境に慣れないことでのストレスなどでも同様のことがいえます。新しくお迎えした当日はゲージの外に出さず、ゲージ内でゆっくり安静にしてあげてください

ゲージの外に放す場合、電気コード等の細いものをかじることがあり危険です。目をはなさないよう注意しましょう。

温度管理(夏や冬の注意)

子モルモットは、寒い時、体温調節ができないため、お母さんに寄り添って自分の体温を保ちます。

お客様のおうちで子モルモットが1匹になってしまうと、寒かったり、天候による温度差で体調をくずしてしまうことがあります(症状として下痢・食欲不振など)。

そのようなことを防ぐため、ペット用の低温で安心できるパネルヒーターとハウス(寝床)を使用することをおすすめします。

寒ければ寄り添い中に入り、暑ければ離れ出ていきます。これで体温調節の心配がなくなります。

暑い日はエアコンなどを使用して快適な環境作ってあげてください。その際に、病気にならないよう、冷風が直接、子モルモットに当たらないよう注意してください。飼育の適温は20°~25°です。

スキンシップについて

もともとモルモットはスキンシップをしない動物で、触られることを嫌がります。しかし、子モルモットの時から少しずつ触ってあげることで、徐々に慣れていきます。そのことより、おうちでは次のことに注意しましょう。

  1. ぎゅっとつかんだりしない
  2. 無理やり抱っこせず、抱っこするときは必ずお尻を支えにして抱っこしましょう
  3. 追いかけたりしない

高いところで抱っこをすると、無理に飛び降りようとして危険です。抱っこをするときは必ず座った状態でするようにしましょう

モルモットの日常管理

屋内で飼う場合
  1. 採光、通気、換気がよいこと
  2. 巣箱(ハウス)は隠れられる落ち着いた場所であることが必要です
  3. 寒さに弱いので冬の保温に気をつけ、ヒーターなどで約18度以上に保つこと。また暑すぎるときはクーラーで調節すること。その時は、直接風が当たらないように工夫しましょう(室内適温20度~25度)
  4. 床には木製やプラスチック製のスノコ(足がはさまらないもの)を敷いて、その上に新聞やペットシーツなどを敷くと毎日の掃除が楽になります。また、牧草などの床材を敷き詰めると、湿気対策になります

モルモットの食事と栄養管理

モルモットの種類や大きさ、発育状況に応じて、適正に給餌・給水を行いましょう

食事の種類

草食性です。主食にはモルモット専用のペレット(ビタミンC入り)を与え、副食にはビタミンC 豊富な野菜、アルファルファなどのたんぱく質が干草、煮干などやそれに近いおやつなどを与えます

ご飯の与え方(食事の回数や量)

1日(30分程度)で食べきる量を朝夕2回

飲み水

お水はいつでも飲めるよう、常に清潔なものを置いておきましょう。体が濡れてしまうことがないボトルタイプがよいでしょう。

注意すること

  1. 人の食べ物は欲しがっても与えないようにしましょう。モルモットと人は体のつくりや必要な栄養バランスが違うため、病気のもとになります。また、しつけのうえでもあまりよくありません
  2. 体内でビタミンCを合成できないので、菜入れにビタミンCを含む適当な野菜や果物を常備しましょう
  3. 生のニンジンやキュウリ、玉ねぎやネギ類、ジャガイモ芽、アサガオやチューリップは与えないこと
  4. 盲腸弁と呼ばれる必要な栄養が含まれている便を食べる習性があります

モルモットの運動及び休養

モルモットの習性等に応じた必要な運動、休息及び睡眠を確保するようにしましょう。

  1. 暗くなったら消灯し、静かな環境に置きましょう。もともと夜行性なので日中はほとんど寝ています。夕方から夜にかけて活発に活動します
  2. 複数飼いはできますが、オス同士は順位付けのためにケンカしがちです。また、雌雄を一緒に飼育しているとすぐに繁殖してしまうので、繁殖制限などの措置を考慮することがひつようです
  3. 比較的に憶病で神経質なので、大きな音をたてたり、急にさわったりしないこと
  4. 生涯伸び続ける歯のためのかじり木(硬いフード)は常に置いておき、かじり木は壊れたら交換しましょう
  5. ケージの中だけでは運動量が足りないことがあります。また、さみしがりやなのでお部屋に放して一緒に遊んであげましょう

モルモットのお手入れ

ウサギの健康を保つためには、日ごろのお手入れは大切です。体中をくまなく触ることは、病気や異常の早期発見につながります。また、お客様がウサギの体をくまなく触ることで、スキンシップを図ることにもなります。

  1. 湿気、水に弱いので、シャンプーは避けましょう
  2. 爪が伸びると歩行困難になるので、爪切りが必要です。爪を切るときは後ろ足で蹴られないよう十分に注意してください(当店では有料で爪切りを行っています)
  3. 子供の頃からブラッシングに慣らし、春から夏の毛の抜け替わりの時期にはこまめにブラッシングをしましょう

モルモットの病気と共通感染症

モルモットは弱い動物なので、病気になった場合に致命的になる場合が多いので、普段からの予防対策が重要です。また、大きな物音などにより気絶やショック死などの事故例もありますので、扱いには十分に注意してください。

かかりやすい主な病気

  1. 下痢:モルモットのお尻が濡れている場合、下痢をしている状態です。原因はいろいろ考えられますが、特に環境の変化によるストレスが影響する場合が多いようです。

    この他にも食べ物、水、衛生状態なども考えられます。この様な場合は触らず安静にしてあげて、お水の中に乳酸菌を入れてあげるとよいでしょう。
  2. 壊血病:ビタミンCの不足で発症します
  3. 寄生虫:ノミ、ダニ、シラミなどの寄生虫がつきやすいので注意が必要です
  4. 皮膚病:毛並みがパサパサする。脱毛、じくじくとした液のにじみ、かさぶたなどが見られます

人と動物の共通感染症

動物から人へ、人から動物へとうつる病気を、人と動物の共通感染症といい、200種類以上あるといわれています。主な共通感染症及びモルモットにかかりやすい感染症には次のようなものがあります。

  • 犬:パスツレラ症、皮膚糸状菌症、回中虫、狂犬病など
  • 牛など:Q熱、クリプトスポリジウム症、腸管出血性大腸菌症など
  • サル:Bウィルス病、細菌性赤痢、結核など
  • 鳥類:オウム病、高病原性鳥インフルエンザ、ウエストナイル熱など
  • ミドリガメ:サルモネラ症など
  1. 腎症候性出血熱:ハンタ型のウイルスは重傷となる場合がある。突然の発熱や腹痛、腎不全が主な症状。傷口、尿、糞便を介した感染が多い
  2. レプトスピラ症:発熱、筋肉痛、黄疸などが主な症状。尿との接触などによる感染が多い
  3. 真菌症(皮膚真菌症、糸状菌症):糸状菌(カビの仲間)やかいせん(ダニの一種)による皮膚病は人にうつることがあります
  4. エルシニア症:頭痛、咳などの風邪様症状、腹痛、吐き気、虫垂炎、関節炎などが主な症状
  5. サルモネラ症:不衛生な水環境が原因で起こる、細菌性の食中毒の代表的な病気。

    人に感染すると急性胃腸炎などの症状が出て、ときには敗血症を起こし命にかかわる事態になる場合もある。幼児、高齢者、妊婦は特に注意を要する
  6. 野兎病:発熱、悪寒、関節痛、菌の侵入箇所のリンパ説腫張が主な症状。血液などを介した感染が多い
  7. ペスト:腺ペストがヒトペストのほとんどを占める。発熱、頭痛、リンパ説腫張、敗血症などが主な症状。ノミ、飛沫、かみ傷などを介した感染が多い

健康管理と予防方法

モルモットがかかる病気は、感染症、腫瘍、生活習慣病など人と同じようにたくさんあります。

病気を早期発見するには、常に元気・食欲・ふんや尿の状態などに注意していることが重要です。

良いホームドクター(獣医師)を決めて、様子がおかしい時は早めに受診しましょう。

なお、病気になった時にあわてるより、普段からバランスのとれた食事や適量の運動に気を付け、ワクチンや薬で予防することが一番なのはいうまでもありません。

また、共通感染症を予防するには、口移しで食べ物を与えるなどの過度の接触をしない、ふんや尿は早めに処理する、動物の体や生活環境を清潔にする、動物の体に触れたり、ふんや尿を扱った後はよく手を洗う、などのことを守り、衛生的な飼い方心がけていれば、必要以上に恐れることはありません。

そして、普段から動物の健康状態に注意して、具合がおかしいと思ったら、早めに獣医師に相談してください。また、お客様自身やご家族の健康状態にも注意し、異常があれば医師に相談しましょう。

モルモットの繁殖制限措置など

不妊・去勢:モルモットは群居性なので、複数飼いは可能ですが、オス・メス混合飼育だと、すぐに繁殖してしまいます。

飼育頭数が増えて、適切な飼育管理ができなくなた場合には動物を劣悪な飼育環境下に置いて虐待することとなるだけでなく、人に迷惑や被害などを及ぼしたり、遺棄や虐待などの違法な事例を発生させることとなります。

動物が繁殖し、飼育数が増加しても適切に飼育できる場合以外はできる限り繁殖を制限するように努めましょう。

繁殖を抑制する主な方法としてはオス・メスを別々に飼育する方法があげられます