人気が急上昇しているマメルリハやアキクサインコ、昔からペットとして馴染みのあるセキセイインコやオカメインコ、コザクラインコなど、一般的にインコと呼ばれる鳥さん達の飼育方法をご紹介しています。インコさん達のたくさんの羽色はこちらの図鑑ページにてご紹介しています。
手が届くくらいに近い屋外インコさん。人慣れしているのか、終始リラックス | 屋外飼育されているインコさんの群れ どちらも撮影場所は子供の国(横浜市) |
インコを思い浮かべたとき、まず頭に浮かぶのはセキセイインコという方も多いのではないでしょうか。
一口にセキセイインコと言ってもそのカラーバリエーションは豊富で、和名の由来にもなった背が黄色と青の原種の色に近いノーマルカラー、そしてオパーリン、レインボー、ハルクイン、スパングル、ルチノー、パイド、などが知られています。
また、羽が巻くように改良された羽衣セキセイインコや、通常のサイズよりも大きくなるジャンボセキセイインコといった少し珍しい種類もいます。
インコの仲間の魅力は美しい羽色だけでなく、その賢さにもあり、飼い主とのコミュニケーションがとれるほど感情豊かな点にもあります。
飼い主の言葉をよく覚えて発声する個体もおり、ペットとしての魅力にあふれた鳥といえるでしょう。
こちらで紹介するインコ各種の飼育方法は、必要最小限の内容となっております。飼育方法の詳細については専門の飼育書などもご参考にしてくださいますようお願いいたします。
インコのヒナは寒さにとても弱いので注意しましょう
エサがぬるくなったり、冷たかったり、インコの体が冷えていると、食べないことがあります。そのときはインコをケースに入れ、体がある程度温まってきたら、再度エサを温めなおし与えてみてください。食欲がなくなったり消化が悪くなったりすると、そのうにエサが残ったままになってしまいますので、注意しましょう(エサは毎日新しいものを作り与えてください)
ヒナはまだ赤ちゃんです。環境やエサの与え方が多少違うだけで、健康でも食べなくなることがあります。一度でも食べないと衰弱し、それが原因で死亡する場合があります。けっしてそのままにしないようにしましょう
ヒナはまだ自分の体力の限界を知らず、ゲージの外に出していると、自分の限界がくるまで遊んでしまいます。そのためヒナは体力を消耗して衰弱し、もともとお腹の中にいる多少の雑菌や寄生虫が悪さをしてしまうことがあります。健康な時はそれを跳ね除ける力があるのですが、体力を失ったことで抵抗力がなくなり、ぐったりしたり、うんちがゆるくなったり、吐いたり、ごはんを全く食べないという症状を起こすことにつながってしまいます。また、車での移動や新しい環境に慣れないことでのストレスなどでも同様のことがいえます。新しくお迎えした当日はゲージの外に出さず、ゲージ内でゆっくり安静にしてあげてください
飼育して2週間くらいたったら、親用のエサ(ミックスフード、粟の穂など)を与えてください。少しづつ食べるようになります。(ヒナのエサは親のエサに完全に餌付くまで与え続けてください)
まだ羽毛が生えそろっていないヒナのときよりも、親の羽毛が生えそろって鳥かごに出す時期のほうが、体調管理が難しい面があります。インコは体調が悪くなっても、警戒をしてなかなか本当の状態を見せません。インコの調子を見るときは、近くで見るのではなく、遠くからも様子をみてください
飼育する鳥かごはインコの大きさや習性に応じた十分な広さを備えたものを用意しましょう。お掃除が簡単で、事故がないよう逃げ出さないもの、とがっていたりせず、怪我をしないものを選びましょう。
インコの健康管理のため、定期的に掃除や消毒を行い、適切な衛生状態を保ちましょう
適切な日照や通風などの確保を図り、適切な温度や湿度が維持された飼育環境を保ちましょう。
インコの大きさや発育状況に応じて、適正に給餌・給水を行いましょう
ヒエ、アワ、キビ、カナリアシードの4種類の穀物を混合したインコ用混合飼料が一般的です。この他に、常時与えることはありませんが、ヒマワリや麻の実などの濃厚飼料を副食として与えます。また、イカの甲やボレー粉、ミネラルとして塩土、ビタミン源として青菜を与えます。青菜は忘れずに与えます。
1日で食べきる量を与えます
いつでも新鮮な水が飲めるように、常に清潔なものを置き、取替えは毎日(暑い日は1日2回)行いましょう。また、水浴びを好む種類は水を汚しがちなので、最低でも1日2回は取り換えるようにしましょう
インコの習性等に応じた必要な運動、休息及び睡眠を確保するようにしましょう。
特にしつけるべきことはありませんが、おしゃべりをするインコもいます。餌を与えるときや外で遊ぶときなどの接点があるときに、名前や覚えてほしい言葉などを根気よく繰り返し話しかけるのがポイントです
品種によってかかりやすい病気があります
動物から人へ、人から動物へとうつる病気を、人と動物の共通感染症といい、200種類以上あるといわれています。主な共通感染症及びフェレットにかかりやすい感染症には次のようなものがあります。
動物がかかる病気は、感染症、腫瘍、生活習慣病など人と同じようにたくさんあります。病気を早期発見するには、常に元気・食欲・ふんや尿の状態などに注意していることが重要です。良いホームドクター(獣医師)を決めて、様子がおかしい時は早めに受診しましょう。なお、病気になった時にあわてるより、普段からバランスのとれた食事や適量の運動に気を付け、ワクチンや薬で予防することが一番なのはいうまでもありません。 また、共通感染症を予防するには、口移しで食べ物を与えるなどの過度の接触をしない、ふんや尿は早めに処理する、動物の体や生活環境を清潔にする、動物の体に触れたり、ふんや尿を扱った後はよく手を洗う、などのことを守り、衛生的な飼い方を心がけていれば、必要以上に恐れることはありません。普段から動物の健康状態に注意して、具合がおかしいと思ったら、早めに獣医師に相談してください。また、お客様自身やご家族の健康状態にも注意し、異常があれば医師に相談しましょう。
飼育頭数が増えて、適切な飼育管理ができなくなた場合には動物を劣悪な飼育環境下に置いて虐待することとなるだけでなく、人に迷惑や被害などを及ぼしたり、遺棄や虐待などの違法な事例を発生させることとなります。動物が繁殖し、飼育数が増加しても適切に飼育できる場合以外はできる限り繁殖を制限するように努めましょう。繁殖を抑制する主な方法としてはオス・メスを別々に飼育する方法があげられます