飼育するケージはチンチラの大きさや習性に応じた十分な広さを備えたものを用意しましょう。また、トイレ、ハウス、砂浴び用容器なども必要です。お掃除が簡単で、事故がないよう逃げ出さないものや、とがったりしていてケガ等をしないものを選びましょう
チンチラの健康管理のため、定期的に掃除や消毒を行い、適切な衛星状態を保ちましょう
トイレについて:チンチラは、個体差もありますが、同じ場所でトイレをする子がいます。専用トイレを置いて覚えさせると清潔なので是非チャレンジしてみて下さい。教えるコツとしては、トイレをケージのコーナーに置き、トイレにおしっこのついたトイレ砂をいれ、その他の場所のおしっこ、うんちは取り除き、きれいにふき取って下さい。トイレ以外の場所でおしっこやうんちの臭いが残るようなら専用の消臭剤などで完全に臭いを消すとさらに良いでしょう。これを何度も繰り返しているうちに正しいトイレの場所を覚えます。また、おしっこの臭いが気になる場合、飲み水に入れて尿臭を抑える商品も販売されています
適切な日照や通風などの確保を図り、適切な温度や湿度が維持された飼育環境を保ちましょう。
幼いチンチラは人間の赤ちゃんと同じでとてもデリケートです。次のことを必ず守って大切に育ててください
幼いチンチラは飼い始め、ゲージに入れて放し飼いはしないで下さい。体力を消耗して、ぐったりしたり、うんちがゆるくなったり、ごはんをまったく食べないという症状を起こす場合があります。またお車などでの移動や、新しい環境に慣れないことでのストレスなどでも同様の症状が起きることがあります。お迎えになった当日はゲージの外には出さず、ゲージ内でゆっくり安静にしてあげて下さい 後日ケージの外に放す場合、電気コード等の細いものをかじることがあり危険なので、目をはなさないよう注意しましょう。
幼いチンチラは寒い時、お母さんに寄り添って自分の体温を保っています。 お客様のお家で幼いチンチラは1匹になってしまうと、寒かったり、気温差で体調をくずすことがあります。(症状として下痢・食欲不振など)そのようなことを防ぐため、ペット用の低温で安心できるパネルヒーターとハウス(寝床)を使用することをおすすめいたします。寒ければ寄り添い中に入り、暑ければ離れ、出て行きます。 暑い日にはエアコンなどを使用して快適な環境を作ってあげて下さい。その際、病気にならないよう、冷風が直接、幼いチンチラに当たらないよう注意して下さい。(飼育適温15~25℃)
もともとチンチラはスキンシップをしない動物で、触られることをとても嫌がります。しかし、幼い頃から少しずつ触ってあげることで徐々に馴れていきます。チンチラとのスキンシップにあたっては、次のことに注意しましょう
高いところで抱っこをすると、無理に飛び降りようとして危険です。抱っこをするときは必ず座った状態でするようにしましょう
チンチラの習性等に応じた必要な運動、休息及び睡眠を確保するようにしましょう
チンチラの発育状況等に応じて、適正に給餌・給水を行いましょう
チンチラは草食性です。主食にはチンチラ専用ペレット(ビタミンC入り)、牧草(アルファルファやチモシーなどの干草)を与え、副食としてビタミンCの豊富な野菜、それに近いおやつなどを与えます
チンチラ専用ペレット:1日朝夕2回与えましょう
牧草:好きなだけ食べられるように、常備しておきましょう
お水はいつでも飲めるように、常に清潔なものを置いておきましょう(体が濡れないボトルタイプがおすすめです) ※ウォーターボトルについて:ウォーターボトルは容器内を真空にすることで、お水が落ちない仕組みになっています。容器内に空気が入っていると水は全て流れ落ちますので注意しましょう。もし、そのような場合は容器いっぱいに水をいれ、飲み口の先を何度か指先でたたいてみて下さい。水が染み出てくるのを確認したらまた設置してみて下さい
特に注記すべきことはありません。チンチラが逃げ出してしまわないように気をつけましょう
チンチラの健康を保つためには、日頃のお手入れが大切です。体中をくまなく触ることは、病気や異常の早期発見につながります。また、触ることでチンチラがお客様に馴れることにも繋がります
弱い動物なので病気になった場合、致命的になる場合が多いです。そのため普段からの予防対策が重要です。また大きな物音等により気絶やショック死などの事故例もありますので扱いには十分注意して下さい
動物から人へ、人から動物へとうつる病気を、人と動物の共通感染症といい、200種類以上あるといわれています。主な共通感染症には、次のようなものがあります
動物がかかる病気は、感染症、腫瘍、生活習慣病など人と同じようにたくさんあります。病気を早期発見するには、常に元気・食欲・尿や便の状態などに注意していることが必要です。良いホームドクター(獣医師)を決めて、様子がおかしい時は早めに受診しましょう。なお、病気になった時にあわてるより、普段からバランスのとれた食事や適量の運動に気を付け、ワクチンや薬で予防することが一番なのはいうまでもありません。また、共通感染症を予防するには、口うつしで食べ物を与えるなどの過度の接触をしない、おしっこやうんちは早めに処理する、動物の体や生活環境を清潔にする、動物の体に触れたり、ふんや尿を扱った後はよく手を洗う、などのことを守り、衛生的な飼い方を心がけていれば、必要以上に恐れることはありません。そして、普段から動物の健康状態に注意して、具合がおかしいと思ったら、早めに獣医師に相談して下さい。お客様自身やご家族の健康状態にも注意し、異常があれば医師に相談しましょう
避妊・去勢:チンチラは群居性なので複数飼いは可能ですが、雌雄一緒のケージだと繁殖してしまう可能性があります。飼養頭数が増えて、適切な飼育管理ができなくなってしまった場合には、動物を劣悪な飼育環境下に置いて虐待することとなるだけでなく、人に迷惑や被害等を及ぼしたり、遺棄や虐待等の違法な事例を発生させることとなります。動物が繁殖し、飼養数が増しても適切に飼養できる場合以外は、できる限り繁殖を制限するように努めましょう。繁殖を制限する主な方法としては、雌雄別々に飼育することが好ましいでしょう
個体識別と終生飼養:マイクロチップ等による個体識別措置による所有者の明示と終生飼育は飼主の愛情と責任のあかしです