こちらはフェレット達の飼育方法です。
フェレット達はパスバレーフェレットやマーシャルフェレットといった名前で販売されていますが、パスバレーやマーシャルというのは、フェレットの繁殖を行っているファームの名前です。
フェレット達はこれらのファームで繁殖されたという証明書をつけて販売されていることが多く、証明書には毛色や健康状態、ワクチン接種について英文で記載されています。
フェレットは基本的には自由奔放な生き物です。大事にお世話をしてあげれば、人にもよく慣れますが、犬や猫に比べるとなつくまでに時間がかかることもあります。
ここであげる飼育方法は必要最小限の内容となっておりますので、分からないことがございましたら、専門の飼育書等もご参照くださいますようお願いいたします。フェレットを家族の一員として、責任をもって可愛がっていただけるよう願っております。
飼育するゲージはフェレットの大きさや習性に応じた十分な広さを備えたものを用意しましょう。また、トイレ、ベッド、おもちゃなども必要です。お掃除が簡単で、事故がないよう逃げ出さないもの、とがっていたりせず、怪我などをしないものを選びましょう
フェレットの健康管理のため、定期的に掃除や消毒を行い、適切な衛星状態を保ちましょう
適切な日照や風通しなどを確保し、また適切な温度や湿度を保った飼育環境にしましょう。
幼いフェレットは人間の赤ちゃんと同じでとてもデリケートです。大切に育てましょう。
幼いフェレットは飼いはじめはケージに入れ、放し飼いはしないようにしましょう。体力を消耗して、ぐったりしたり、うんちがゆるくなったり、ごはんを全く食べなくなってしまうことがあります。また車での移動や新しい環境に慣れないことでのストレスなどでも同様のことがいえます。新しくお迎えした当日はゲージの外に出さず、ゲージ内でゆっくり安静にしてあげましょう
ゲージの外に放す場合、電気コード等の細いものをかじることがあり危険です。目をはなさないよう注意しましょう。
幼いフェレットは、寒い時、体温調節ができないため、お母さんに寄り添って自分の体温を保ちます。幼いフェレット1匹になってしまうと、寒かったり、天候による温度差で体調をくずすことがあります(症状として下痢・食欲不振など)。そのようなことを防ぐため、ペット用の低温のパネルヒーターとハンモック(寝袋)を使用することをおすすめします。寒ければ寄り添い、暑ければ離れ、これで体温調節をすることができます。暑い日などはエアコンを使用して快適な環境作りましょう。また、病気にならないよう、冷風が直接当たらないようにしましょう。飼育の適温は20°~25°です。
フェレットの大きさや発育状況に応じて、適正な給餌を行いましょう
肉食性です。主食にはフェレット専用のペレットを与え、副食には卵黄、ゆでた鶏肉、レバー、ペット用の牛乳やそれに近いおやつなどを与えます。
30分程度で食べきる量を朝夕2回
お水はいつでも飲めるよう、常に清潔なものを置いておきましょう。体が濡れてしまうことがないボトルタイプがよいでしょう。
フェレットの習性等に応じた必要な運動、休息及び睡眠を確保するようにしましょう。
動物が家族や人間社会の中で一緒に生活していくためのルールを教えることがしつけです。体罰、大声、おどしは絶対に避けるようにしてください。
フェレットの健康を保つためには、日ごろのお手入れは大切です。体中をくまなく触ることは、病気や異常の早期発見につながります。また、お客様がフェレットの体をくまなく触ることで、スキンシップを図ることができます。
ワクチン接種は怖い伝染病(犬ジステンパー)からフェレットを守るためのものです。ワクチンはお迎えいただいた日から〇〇〇〇〇日位たった体調の良い時(元気で食欲もあり、便の状態もよい時)に動物病院で接種します。初年度は2回接種します。ワクチンが終わるまで外出や他の犬などと接触しない様にしてください。(1年ほどで効果がなくなりますので、毎年継続して接種します。
動物から人へ、人から動物へとうつる病気を、人と動物の共通感染症といい、200種類以上あるといわれています。主な共通感染症及びフェレットにかかりやすい感染症には次のようなものがあります。
フェレットがかかる病気は、感染症、腫瘍、生活習慣病など人と同じようにたくさんあります。病気を早期発見するには、常に元気・食欲・ふんや尿の状態などに注意していることが重要です。良いホームドクター(獣医師)を決めて、様子がおかしい時は早めに受診しましょう。なお、病気になった時にあわてるより、普段からバランスのとれた食事や適量の運動に気を付け、ワクチンや薬で予防することが一番なのはいうまでもありません。 また、共通感染症を予防するには、口移しで食べ物を与えるなどの過度の接触をしない、ふんや尿は早めに処理する、動物の体や生活環境を清潔にする、動物の体に触れたり、ふんや尿を扱った後はよく手を洗う、などのことを守り、衛生的な飼い方心がけていれば、必要以上に恐れることはありません。そして、普段から動物の健康状態に注意して、具合がおかしいと思ったら、早めに獣医師に相談してください。また、お客様自身やご家族の健康状態にも注意し、異常があれば医師に相談しましょう。
フェレットのメスは成熟すると発情し、交尾刺激がないと排卵がきず、発情が持続することで性ホルモンが分泌され続け、貧血を起こし、死に至ることがあります。それを防ぐため、フェレットは避妊・去勢された状態で輸入されています。そのため、フェレットを繁殖することはできません。