シマリスは赤ちゃんの頃から愛情をかけて育てると、人間によく慣れます。ケージの外に出すと、飛びついてきて、なかなか体から離れないほどです。
赤ちゃんから育てたい場合は、シーズンを逃さないようにしましょう。
シマリスは適切な環境下では10年を超える飼育ができるといわれています。小さい動物ですので、長生きをさせるには、飼育の知識はもちろん、日頃からの観察とスキンシップが大切です。
ここであげるシマリスの赤ちゃんと成体の飼育方法は必要最低限のものとなっています。専門の飼育書なども参考にして、より深く飼育方法を理解して飼育なさってください。
お客様の可愛いシマリスが長生きできるよう願っております。
飼育するゲージはハムスターの大きさや習性に応じた十分な広さを備えたものを用意しましょう。大きさはできるだけ高く(理想は1m以上)、広いもの(少なくとも50cm×50cm)。また、トイレ、おもちゃなども必要です。お掃除が簡単で、事故がないよう逃げ出さないもの、とがっていたりせず、怪我をしないものを選びましょう
シマリスの健康管理のため、定期的に掃除や消毒を行い、適切な衛生状態を維持しましょう
シマリスは高温と夏季の直射日光に弱く、熱射病、日射病に非常にかかりやすい動物です。また急激な寒暖の差に弱いので、温度管理には十分な配慮が必要です
主食にはリス用のペレットを与え、副食には野菜、果物、木の実、野草、動物性たんぱく質(ミルワーム、卵黄粉、ペット用の煮干しなど)を与えます
1日あたり1回、午前中に与えるとよいでしょう(目安としては夕方、主食が少し残っているぐらいが適量)
お水はいつでも飲めるよう、常に清潔なものを置いておきましょう。体が濡れてしまうことがないボトルタイプがよいでしょう。
シマリスの習性等に応じた必要な運動、休息及び睡眠を確保するようにしましょう
親からの飼育の場合、ひまわり等のおやつを使って根気よく手に慣らすようにすれば、ケージの外で触れ合うことができます。慣らす際、冬眠期前や出産前後、また無理に行うと鋭い歯で噛みついたり、引っかいたりすることがあるので、気をつけましょう
シマリスの健康を保つためには、日ごろのお手入れは大切です。体中をくまなく触ることは、病気や異常の早期発見につながります。また、飼い主がハムスターの体をくまなく触ることで、スキンシップを図ることにもなります。
動物から人へ、人から動物へとうつる病気を、人と動物の共通感染症といい、200種類以上あるといわれています。主な共通感染症には次のようなものがあります。
シマリスがかかる病気は、感染症、腫瘍、生活習慣病など人と同じようにたくさんあります。病気を早期発見するには、常に元気・食欲・ふんや尿の状態などに注意していることが重要です。良いホームドクター(獣医師)を決めて、様子がおかしい時は早めに受診しましょう。なお、病気になった時にあわてるより、普段からバランスのとれた食事や適量の運動に気を付け、ワクチンや薬で予防することが一番なのはいうまでもありません。 また、共通感染症を予防するには、口移しで食べ物を与えるなどの過度の接触をしない、ふんや尿は早めに処理する、動物の体や生活環境を清潔にする、動物の体に触れたり、ふんや尿を扱った後はよく手を洗う、などのことを守り、衛生的な飼い方心がけていれば、必要以上に恐れることはありません。そして、普段から動物の健康状態に注意して、具合がおかしいと思ったら、早めに獣医師に相談してください。また、お客様自身やご家族の健康状態にも注意し、異常があれば医師に相談しましょう。
飼育頭数が増えて、適切な飼育管理ができなくなった場合には動物を劣悪な飼育環境下に置いて虐待することとなるだけでなく、人に迷惑や被害などを及ぼしたり、遺棄や虐待などの違法な事例を発生させることとなります。動物が繁殖し、飼育数が増加しても適切に飼育できる場合以外はできる限り繁殖を制限するように努めましょう。 繁殖を制限する方法として、オスメスを別々に飼育することが望ましいでしょう。