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ハムスターの飼い方

千葉県、神奈川県、埼玉県でご提供している、ハムスターの仲間の飼育方法をご紹介しています。

飼育方法は、ゴールデンハムスターとドワーフハムスター(ジャンガリアンハムスター・ロボルフスキーハムスター・キャンベルハムスター)共に共通です。

一般的にハムスターの寿命は2~3年といわれています。決して長くはない寿命ですが、お買い上げされたハムスターを1日でも長く大切に飼育していただけることを願っております。ご紹介している内容は飼育するにあたっての必要最小限となっておりますので、専門の飼育書などもご参考にしていただき、より深く飼育方法を理解して飼育なさってください

ハムスターさんの飼育書

ハムスターの飼養施設、用具及び環境

飼育に必要な施設や用具

飼育するゲージはハムスターの大きさや習性に応じた十分な広さを備えたものを用意しましょう。また、トイレ、ベッド、おもちゃなども必要です。

お掃除が簡単で、事故がないよう逃げ出さないもの、とがっていたりせず、怪我をしないものを選びましょう。

  • ゲージ
  • ハウス(巣箱)
  • 食器(陶器製や木製などのかじっても無害なもの)
  • 水入れ
  • 床敷き(牧草など)
  • かじり木
  • トイレ
  • トイレ砂
  • 回し車など

お掃除

ハムスターの健康管理のため、定期的に掃除や消毒を行い、適切な衛星状態を保ちましょう

  • 清掃は汚れの程度を見ながら必要に応じて実施。不衛生になりがちなため、特に水換えはこまめに行いましょう
  • トイレは一日一回、臭いのついたものを少しだけ残して、残りは全部取替えましょう。床材は一週間に一回程度、臭いのついたものを少しだけ残して、残りを全部取替えましょう
  • 残ったフードは腐敗の原因になりますので取り除きましょう
  • トイレについて:ハムスターは個体にもよりますが、同じ場所でトイレをする子もいます。専用トイレを置いて覚えさせると清潔です。

    教えるコツとしては、トイレをケージのコーナーに置き、おトイレにおしっこのついたトイレ砂などを入れ、その他の場所のおしっこ、うんちは取り除き、きれいにふき取ってください。

    臭いが残るようなら、専用の消臭剤などで完全に臭いを消すと良いでしょう。何回か繰り返しているうちに覚えていきます

環境

適切な日照や通風などの確保を図り、適切な温度や湿度が維持された飼育環境を保ちましょう。

ハムスターの日常管理

ハムスターはとてもデリケートです。次のことを必ず守って大切に育ててください

十分に寝かせる

ハムスターは買い始め、ケージに入れ、放し飼いはしないでください。

体力を消耗して、ぐったりしたり、うんちがゆるくなったり、ごはんを全く食べないという症状を起こす場合があります。

また、車での移動や新しい環境に慣れないことでのストレスなどでも同様のことがいえます。

新しくお迎えした当日はゲージの外に出さず、ゲージ内でゆっくり安静にしてあげてください。なお、1週間たったぐらいから、少しずつゲージの外に出して遊んであげてください。

ゲージの外に放す場合、電気コード等の細いものをかじることがあり危険です。目をはなさないよう注意しましょう。

温度管理(夏や冬の注意)

夏:冷房の効いたお部屋や、直射日光の当たる場所には置かないでください(風通しのよい涼しい場所がよいでしょう)
冬:寒さには弱いので、暖かいお部屋に置いてください。小動物用のヒーターを入れてあげるのが理想です

飼育の適温は20度から25度です。10度を下回ると冬眠し、30度を超えると熱射病の危険があるので注意が必要です。また、寒暖の差が激しいときも注意が必要です。

ハムスターの日常管理

屋内で飼う場合
  1. 採光、通気、換気がよいこと(風通しのよい涼しい場所がよいでしょう)
  2. 巣箱(ハウス)は隠れられる落ち着いた場所であることが必要です
  3. 飼育の適温は20度から25度です。10度を下回ると冬眠し、30度を超えると熱射病の危険があるので注意が必要
  4. 自然界ではトンネルを掘って暮らしているので、床材に土を使用して育てると、巣穴を掘って生活するようになります(パイプがつなげられるゲージが販売されています。こちらを使用することで、上記のような環境を再現できます)

ハムスターの食事と栄養管理

食事の種類

雑食性です。主食にはハムスター専用のペレット(総合栄養食)を与え、副食にはヒマワリやくるみなどの木の実類、ハト用の配合飼料などの穀物類、アルファルファ(干草)、野菜、煮干し、それに近いおやつなどを与えます

ご飯の与え方(食事の回数や量)

1日(30分程度)で食べきる量を飽食(餌の入れっぱなし)にします

飲み水

お水はいつでも飲めるよう、常に清潔なものを置いておきましょう。体が濡れてしまうことがないボトルタイプがよいでしょう。

注意すること

  1. 人の食べ物は欲しがっても与えないようにしましょう。ハムスターと人は体のつくりや必要な栄養バランスが違うため、病気のもとになります。また、しつけのうえでもあまりよくありません
  2. 玉ねぎやネギ類、ニラ、にんにくなどの刺激性のある野菜は与えないようにしましょう。牛乳は下痢をすることがあります
  3. アサガオやチューリップはハムスターにとって有害です
  4. ミネラル・カルシウムの補給のため、塩土やペット用の煮干しを与えるとよいでしょう
  5. 生涯伸び続ける歯のためのかじり木(硬いフード)は常に置いておき、壊れたら交換しましょう

ヒマワリの種だけを与え続けると、栄養が偏り、健康を害する恐れがあるので注意してください

ハムスターの運動及び休養

ハムスターの習性等に応じた必要な運動、休息及び睡眠を確保するようにしましょう。

  1. 暗くなったら消灯し、静かな環境に置きましょう。もともと夜行性なので日中はほとんど寝ています。夕方から夜にかけて活発に活動します
  2. 単独行動を好む動物なので、1つのゲージに1匹で飼うようにしましょう
  3. 寝ているときや、餌を食べているときは、さわらないようにしましょう。大きな音をたてたり、急にさわったりしないようにしましょう
  4. ハムスターは運動量がとても多い動物です(1日に8kmくらい動くといわれています)。回し車などの運動器具を有効に活用するようにしましょう
  5. ケージの中だけでは運動量が足りないので、お部屋の中などで遊ばせましょう

ハムスターのお手入れ

ハムスターの健康を保つためには、日ごろのお手入れは大切です。体中をくまなく触ることは、病気や異常の早期発見につながります。また、飼い主がハムスターの体をくまなく触ることで、スキンシップを図ることにもなります。

スキンシップについて

小さいうちから少しずつ触ってあげることで慣らすことができます。次のことに注意してください

  1. ぎゅっとつかんだりしない
  2. 抱っこするときは、やさしく両手で包んですくうようにします
  3. 怖がったり、触られることに慣れていないと、かむことがあります。かまれないように注意してください

高いところで抱っこをしようとすると、無理に飛び降りようとして危険です。必ず座った状態で抱っこをするようにしましょう

ハムスターの病気と共通感染症

ハムスターは弱い動物なので、病気になった場合に致命的になる場合が多いので、普段からの予防対策が重要です。また、大きな物音などにより気絶やショック死などの事故例もありますので、扱いには十分に注意してください。

かかりやすい主な病気

  1. 下痢:ハムスターのお尻が濡れている場合、下痢をしている状態です。原因はいろいろ考えられますが、特に環境の変化によるストレスが影響する場合が多いようです。

    この他にも食べ物、水、衛生状態なども考えられます。この様な場合は触らず安静にしてあげて、お水の中に乳酸菌を入れてあげるとよいでしょう。
  2. 風邪:人と一緒で風邪をひき、くしゃみ、鼻水、目やになどの症状が出ます。この場合は安静にして暖かくしてあげましょう
  3. 皮膚病:毛並みがパサパサする。脱毛、じくじくとした液のにじみ、かさぶたなどが見られます
  4. 腫瘍:さわると体にしこりがあるのがわかる。早期のうちは手術で治療可能です

人と動物の共通感染症

動物から人へ、人から動物へとうつる病気を、人と動物の共通感染症といい、200種類以上あるといわれています。主な共通感染症及びハムスターにかかりやすい感染症には次のようなものがあります。

  • 犬:パスツレラ症、皮膚糸状菌症、回中虫、狂犬病など
  • 牛など:Q熱、クリプトスポリジウム症、腸管出血性大腸菌症など
  • サル:Bウィルス病、細菌性赤痢、結核など
  • 鳥類:オウム病、高病原性鳥インフルエンザ、ウエストナイル熱など
  • ミドリガメ:サルモネラ症など
  1. 腎症候性出血熱:ハンタ型のウイルスは重傷となる場合がある。突然の発熱や腹痛、腎不全が主な症状。傷口、尿、糞便を介した感染が多い
  2. レプトスピラ症:発熱、筋肉痛、黄疸などが主な症状。尿との接触などによる感染が多い
  3. 真菌症(皮膚真菌症、糸状菌症):糸状菌(カビの仲間)やかいせん(ダニの一種)による皮膚病は人にうつることがあります
  4. エルシニア症:頭痛、咳などの風邪様症状、腹痛、吐き気、虫垂炎、関節炎などが主な症状
  5. サルモネラ症:不衛生な水環境が原因で起こる、細菌性の食中毒の代表的な病気。人に感染すると急性胃腸炎などの症状が出て、ときには敗血症を起こし命にかかわる事態になる場合もある。幼児、高齢者、妊婦は特に注意を要する
  6. 野兎病:発熱、悪寒、関節痛、菌の侵入箇所のリンパ説腫張が主な症状。血液などを介した感染が多い
  7. ペスト:腺ペストがヒトペストのほとんどを占める。発熱、頭痛、リンパ説腫張、敗血症などが主な症状。ノミ、飛沫、かみ傷などを介した感染が多い

健康管理と予防方法

ハムスターがかかる病気は、感染症、腫瘍、生活習慣病など人と同じようにたくさんあります。

病気を早期発見するには、常に元気・食欲・ふんや尿の状態などに注意していることが重要です。

良いホームドクター(獣医師)を決めて、様子がおかしい時は早めに受診しましょう。

なお、病気になった時にあわてるより、普段からバランスのとれた食事や適量の運動に気を付け、ワクチンや薬で予防することが一番なのはいうまでもありません。

また、共通感染症を予防するには、口移しで食べ物を与えるなどの過度の接触をしない、ふんや尿は早めに処理する、動物の体や生活環境を清潔にする、動物の体に触れたり、ふんや尿を扱った後はよく手を洗う、などのことを守り、衛生的な飼い方心がけていれば、必要以上に恐れることはありません。

そして、普段から動物の健康状態に注意して、具合がおかしいと思ったら、早めに獣医師に相談してください。また、お客様自身やご家族の健康状態にも注意し、異常があれば医師に相談しましょう。

ハムスターの繁殖制限措置など

ハムスターは6週齢から妊娠することができ、一度にたくさんの子供を産む繁殖力の強い動物です。

飼育頭数が増えて、適切な飼育管理ができなくなった場合には動物を劣悪な飼育環境下に置いて虐待することとなるだけでなく、人に迷惑や被害などを及ぼしたり、遺棄や虐待などの違法な事例を発生させることとなります。

動物が繁殖し、飼育数が増加しても適切に飼育できる場合以外はできる限り繁殖を制限するように努めましょう。

繁殖を制限する主な方法としては、オスメスを別々に飼育することが望ましいでしょう。

その他

ハムスターにかまれたことにより、アナフィラキシーショックを起こす場合があります。

ハムスターの唾液に対してアレルギー反応を起こすことにより発生したと考えられています。過度にハムスターに接触しないこと、またかまれないように注意してください