モルモットは、和名も英名も、その由来を調べてみるとどちらも謎が多い動物です。
動物園などの触れ合いコーナーなどでも見かけるモルモットですが、飼育下では上手に飼育すると10年以上も生きる個体もいるようです。
ふれ合いコーナーのモルモット。休日はたくさん子供達にさわられ、ちょっとお疲れ気味かな | モルモットをひざ上に乗せ、なでられるコーナー どちらも撮影場所は子供の国(横浜市) |
ここであげている飼育方法は要最低限のものとなっています。専門の飼育書なども参考にして、より深く飼育方法を理解して飼育なさってください。
皆さんのモルモットが長生きすることを願っております。
飼育するゲージはモルモットの大きさや習性に応じた十分な広さを備えたものを用意しましょう。また、トイレ、ベッド、おもちゃなども必要です。お掃除が簡単で、事故がないよう逃げ出さないもの、とがっていたりせず、怪我をしないものを選びましょう。
モルモットの健康管理のため、定期的に掃除や消毒を行い、適切な衛星状態を保ちましょう
適切な日照や通風などの確保を図り、適切な温度や湿度が維持された飼育環境を保ちましょう。
子モルモットは人間の赤ちゃんと同じでとてもデリケートです。次のことを必ず守って大切に育ててください
飼いはじめたばかりの子モルモットはケージに入れ、放し飼いはしないでください。体力を症もして、ぐったりしたり、うんちがゆるくなったり、ごはんを全く食べないという症状を起こす場合があります。また、車での移動や新しい環境に慣れないことでのストレスなどでも同様のことがいえます。新しくお迎えした当日はゲージの外に出さず、ゲージ内でゆっくり安静にしてあげてください
ゲージの外に放す場合、電気コード等の細いものをかじることがあり危険です。目をはなさないよう注意しましょう。
子モルモットは、寒い時、体温調節ができないため、お母さんに寄り添って自分の体温を保ちます。お客様のおうちで子モルモットが1匹になってしまうと、寒かったり、天候による温度差で体調をくずしてしまうことがあります(症状として下痢・食欲不振など)。そのようなことを防ぐため、ペット用の低温で安心できるパネルヒーターとハウス(寝床)を使用することをおすすめします。寒ければ寄り添い中に入り、暑ければ離れ出ていきます。これで体温調節の心配がなくなります。 暑い日はエアコンなどを使用して快適な環境作ってあげてください。その際に、病気にならないよう、冷風が直接、子モルモットに当たらないよう注意してください。飼育の適温は20°~25°です。
もともとモルモットはスキンシップをしない動物で、触られることを嫌がります。しかし、子モルモットの時から少しずつ触ってあげることで、徐々に慣れていきます。そのことより、おうちでは次のことに注意しましょう。
高いところで抱っこをすると、無理に飛び降りようとして危険です。抱っこをするときは必ず座った状態でするようにしましょう
モルモットの種類や大きさ、発育状況に応じて、適正に給餌・給水を行いましょう
草食性です。主食にはモルモット専用のペレット(ビタミンC入り)を与え、副食にはビタミンC 豊富な野菜、アルファルファなどのたんぱく質が干草、煮干などやそれに近いおやつなどを与えます
1日(30分程度)で食べきる量を朝夕2回
お水はいつでも飲めるよう、常に清潔なものを置いておきましょう。体が濡れてしまうことがないボトルタイプがよいでしょう。
モルモットの習性等に応じた必要な運動、休息及び睡眠を確保するようにしましょう。
ウサギの健康を保つためには、日ごろのお手入れは大切です。体中をくまなく触ることは、病気や異常の早期発見につながります。また、お客様がウサギの体をくまなく触ることで、スキンシップを図ることにもなります。
モルモットは弱い動物なので、病気になった場合に致命的になる場合が多いので、普段からの予防対策が重要です。また、大きな物音などにより気絶やショック死などの事故例もありますので、扱いには十分に注意してください。
動物から人へ、人から動物へとうつる病気を、人と動物の共通感染症といい、200種類以上あるといわれています。主な共通感染症及びモルモットにかかりやすい感染症には次のようなものがあります。
モルモットがかかる病気は、感染症、腫瘍、生活習慣病など人と同じようにたくさんあります。病気を早期発見するには、常に元気・食欲・ふんや尿の状態などに注意していることが重要です。良いホームドクター(獣医師)を決めて、様子がおかしい時は早めに受診しましょう。なお、病気になった時にあわてるより、普段からバランスのとれた食事や適量の運動に気を付け、ワクチンや薬で予防することが一番なのはいうまでもありません。 また、共通感染症を予防するには、口移しで食べ物を与えるなどの過度の接触をしない、ふんや尿は早めに処理する、動物の体や生活環境を清潔にする、動物の体に触れたり、ふんや尿を扱った後はよく手を洗う、などのことを守り、衛生的な飼い方心がけていれば、必要以上に恐れることはありません。そして、普段から動物の健康状態に注意して、具合がおかしいと思ったら、早めに獣医師に相談してください。また、お客様自身やご家族の健康状態にも注意し、異常があれば医師に相談しましょう。
不妊・去勢:モルモットは群居性なので、複数飼いは可能ですが、オス・メス混合飼育だと、すぐに繁殖してしまいます。飼育頭数が増えて、適切な飼育管理ができなくなた場合には動物を劣悪な飼育環境下に置いて虐待することとなるだけでなく、人に迷惑や被害などを及ぼしたり、遺棄や虐待などの違法な事例を発生させることとなります。動物が繁殖し、飼育数が増加しても適切に飼育できる場合以外はできる限り繁殖を制限するように努めましょう。繁殖を抑制する主な方法としてはオス・メスを別々に飼育する方法があげられます