担当者の写真

入舎情報や飼育方法のページです

チンチラの飼育

チンチラはもともとはアンデス山脈に生息している動物です。その可愛らしい姿からペット用に繁殖され、さまざまな毛色が作り出されています。近年ではアンゴラと呼ばれる、長毛のチンチラも作出され話題になりました。

これまでに27年という非常に長生きした記録もあるチンチラですが、ペット小動物としては繊細な部類に入り、飼育をする前には彼らのことをよく知る必要があります。

ここでご説明している飼育方法は必要最低限のものとなっています。飼育書なども参考にして、家族の一員として末永く可愛がってあげてください。

最近発行された飼育書には以下のようなものがあります。

チンチラの飼養施設と用具

飼育に必要な施設や用具

飼育するケージはチンチラの大きさや習性に応じた十分な広さを備えたものを用意しましょう。また、トイレ、ハウス、砂浴び用容器なども必要です。お掃除が簡単で、事故がないよう逃げ出さないものや、とがったりしていてケガ等をしないものを選びましょう

  • ゲージ
  • ハウス(寝床)
  • 食器(陶器製や木製などのかじっても無害なもの)
  • 水入れ
  • 床敷き(牧草など)
  • かじり木
  • トイレ
  • トイレ砂
  • 回し車

お掃除

チンチラの健康管理のため、定期的に掃除や消毒を行い、適切な衛星状態を保ちましょう

  • 清掃は汚れの程度を見ながら必要に応じて実施。不衛生になりがちなため、特に水換えはこまめに行いましょう
  • おしっこやうんちを多くするので、一日一回はトイレを全て取替え、こまめな消毒を心がけましょう

トイレについて:チンチラは、個体差もありますが、同じ場所でトイレをする子がいます。専用トイレを置いて覚えさせると清潔なので是非チャレンジしてみて下さい。

教えるコツとしては、トイレをケージのコーナーに置き、トイレにおしっこのついたトイレ砂をいれ、その他の場所のおしっこ、うんちは取り除き、きれいにふき取って下さい。トイレ以外の場所でおしっこやうんちの臭いが残るようなら専用の消臭剤などで完全に臭いを消すとさらに良いでしょう。

これを何度も繰り返しているうちに正しいトイレの場所を覚えます。また、おしっこの臭いが気になる場合、飲み水に入れて尿臭を抑える商品も販売されています

チンチラの環境

適切な日照や通風などの確保を図り、適切な温度や湿度が維持された飼育環境を保ちましょう。

幼いチンチラの日常管理

幼いチンチラは人間の赤ちゃんと同じでとてもデリケートです。次のことを必ず守って大切に育ててください

お家についたら

幼いチンチラは飼い始め、ゲージに入れて放し飼いはしないで下さい。体力を消耗して、ぐったりしたり、うんちがゆるくなったり、ごはんをまったく食べないという症状を起こす場合があります。

またお車などでの移動や、新しい環境に慣れないことでのストレスなどでも同様の症状が起きることがあります。お迎えになった当日はゲージの外には出さず、ゲージ内でゆっくり安静にしてあげて下さい

後日ケージの外に放す場合、電気コード等の細いものをかじることがあり危険なので、目をはなさないよう注意しましょう。

温度管理(夏や冬の注意)

幼いチンチラは寒い時、お母さんに寄り添って自分の体温を保っています。 お客様のお家で幼いチンチラは1匹になってしまうと、寒かったり、気温差で体調をくずすことがあります。(症状として下痢・食欲不振など)

そのようなことを防ぐため、ペット用の低温で安心できるパネルヒーターとハウス(寝床)を使用することをおすすめいたします。寒ければ寄り添い中に入り、暑ければ離れ、出て行きます。

暑い日にはエアコンなどを使用して快適な環境を作ってあげて下さい。その際、病気にならないよう、冷風が直接、幼いチンチラに当たらないよう注意して下さい。(飼育適温15~25℃)

スキンシップについて

もともとチンチラはスキンシップをしない動物で、触られることをとても嫌がります。しかし、幼い頃から少しずつ触ってあげることで徐々に馴れていきます。チンチラとのスキンシップにあたっては、次のことに注意しましょう

  1. ぎゅっとつかんだりしない
  2. 落ちないよう必ずお尻を支えて抱っこしましょう
  3. 追いかけたりしない

高いところで抱っこをすると、無理に飛び降りようとして危険です。抱っこをするときは必ず座った状態でするようにしましょう

チンチラの日常管理

  1. 採光、通気、換気がよいこと
  2. 巣箱(ハウス)は隠れられる落ち着いた場所に設置してあげましょう
  3. 暑さに弱いので夏の気温に気をつけ、エアコン等で約25℃以下に保つこと。その時は直接、風が当たらないように工夫しましょう。また寒すぎるときはパネルヒーター等で調節すること(室内適温:15~25℃)
  4. 床には木製やプラスチック製のスノコ(足がはさまらないようなもの)を敷いて、その上にペットシーツ等を敷くと毎日の掃除が楽になります。また、牧草などの床材を敷き詰めると湿気対策になります
  5. 歯が生涯伸び続けるので、かじり木(固いフード)は常に置いておき、壊れたら交換しましょう

チンチラの運動及び休息

チンチラの習性等に応じた必要な運動、休息及び睡眠を確保するようにしましょう

  1. 暗くなったら消灯し、静かな環境に置きましょう。もともと夜行性なので日中はほとんど寝ています。夕方から夜にかけて活発に活動します
  2. ケージの中だけでは運動量が足りないばかりか、ストレスが堪ることもあるので、様子を見て運動させましょう

チンチラの食事と栄養管理

チンチラの発育状況等に応じて、適正に給餌・給水を行いましょう

食事の種類

チンチラは草食性です。主食にはチンチラ専用ペレット(ビタミンC入り)、牧草(アルファルファやチモシーなどの干草)を与え、副食としてビタミンCの豊富な野菜、それに近いおやつなどを与えます

ご飯の与え方(食事の回数や量)

チンチラ専用ペレット:1日朝夕2回与えましょう

牧草:好きなだけ食べられるように、常備しておきましょう

飲み水

お水はいつでも飲めるように、常に清潔なものを置いておきましょう(体が濡れないボトルタイプがおすすめです)

※ウォーターボトルについて:ウォーターボトルは容器内を真空にすることで、お水が落ちない仕組みになっています。容器内に空気が入っていると水は全て流れ落ちますので注意しましょう。もし、そのような場合は容器いっぱいに水をいれ、飲み口の先を何度か指先でたたいてみて下さい。水が染み出てくるのを確認したらまた設置してみて下さい

注意すること

  1. 人の食べ物は欲しがっても与えないようにしましょう。チンチラと人は体のつくりや必要な栄養バランスが違うので、病気の元になるとともに、しつけの上でもあまりよいことではありません
  2. 体内でビタミンCを合成できないので、小動物用ビタミンCサプリメントやビタミンCを含む適当な野菜を与え、ビタミンC欠乏症にならないようにしましょう
  3. 生のニンジンやキュウリ、タマネギやネギ類、ジャガイモの芽、アサガオやチューリップは与えないこと
  4. 盲腸便と呼ばれる必要な栄養が含まれている便を食べる習性があります

しつけ

特に注記すべきことはありません。チンチラが逃げ出してしまわないように気をつけましょう

チンチラのお手入れ

チンチラの健康を保つためには、日頃のお手入れが大切です。体中をくまなく触ることは、病気や異常の早期発見につながります。また、触ることでチンチラがお客様に馴れることにも繋がります

  1. 湿気、水に弱いので、シャンプーは避けましょう
  2. 爪が伸びると歩行困難になるので、爪きりが必要です。爪を切るときは後ろ足で蹴られないよう十分に注意して下さい。(当店では有料にて爪きりを行っております。1件540円)
  3. 幼いチンチラの頃からブラッシングに慣らし、春から夏の毛の抜け替わりの時期にはこまめにブラッシングをしましょう

チンチラの病気と共通感染症

弱い動物なので病気になった場合、致命的になる場合が多いです。そのため普段からの予防対策が重要です。また大きな物音等により気絶やショック死などの事故例もありますので扱いには十分注意して下さい

かかりやすい主な病気

  1. 下痢:チンチラのお尻が濡れている場合、下痢をしている状態です。原因はいろいろ考えられますが、特に環境の変化によるストレスが影響する場合が多いようです。この他にも食べ物、水、衛生状況なども考えられます。この様な場合は触らず安静にし、様子を見て動物病院に連れて行くようにしましょう
  2. 壊血病:ビタミンCの不足で発症します
  3. 寄生虫:ノミ、ダニ、シラミなどの寄生虫がつきやすいので注意が必要です
  4. 皮膚病:毛並みがパサパサする。脱毛、じくじくした液のにじみ、かさぶたなどが見られます
  5. 寄生虫:ノミ、ダニ、シラミなどの寄生虫がつきやすいので注意が必要です
  6. 皮膚病:毛並みがパサパサする。脱毛、じくじくとした液のにじみ、かさぶたなどが見られます

人と動物の共通感染症

動物から人へ、人から動物へとうつる病気を、人と動物の共通感染症といい、200種類以上あるといわれています。主な共通感染症には、次のようなものがあります

  • 犬:パスツレラ症、皮膚糸状菌症、回中虫、狂犬病など
  • 牛など:Q熱、クリプトスポリジウム症、腸管出血性大腸菌症など
  • サル:Bウィルス病、細菌性赤痢、結核など
  • 鳥類:オウム病、高病原性鳥インフルエンザ、ウエストナイル熱など
  • ミドリガメ:サルモネラ症など
  1. 腎症候性出血熱:ハンタ型のウイルスは重症となる場合がある。突然の発熱や腹痛、腎不全が主な症状。傷口、尿、糞便を介した感染が多い
  2. レプトスピラ症:発熱、筋肉痛、黄疸等が主な症状。尿との接触等による感染が多い
  3. 真菌症(皮膚真菌症、糸状菌症):糸状菌(カビの仲間)やかいせん(ダニの一種)による皮膚病は人にうつることがあります
  4. エルシニア症:頭痛、咳などの風邪様症状、腹痛、吐き気、虫垂炎、間接炎等が主な症状
  5. サルモネナラ症:不衛生な水環境が原因で起こる、細菌性の食中毒の代表的な病気。人に感染すると急性胃腸炎等の症状が出て、ときには敗血症を起こし命にかかわる事態になる場合もある。幼児・高齢者・妊婦は特に注意を要する
  6. 野兎病:発熱、悪寒、関節痛、菌の侵入箇所のリンパ節腫張が主な症状。血液等を介した感染が多い
  7. ペスト:腺ペストがヒトペストのほとんどを占める。発熱、頭痛、リンパ節腫張、敗血症などが主な症状。ノミ、飛沫、噛み傷などを介した感染が多い
  8. パスツレラ症:傷口が腫れて痛む。概して軽症ですが、発症した場合、上部気道炎、気管支炎、肺炎を起こすこともあります。傷口などからの感染が多い
  9. ウサギツメダニ症:うさぎ類のツメなどに潜むダニの一種により引き起こされる皮膚病

健康管理と予防方法

動物がかかる病気は、感染症、腫瘍、生活習慣病など人と同じようにたくさんあります。病気を早期発見するには、常に元気・食欲・尿や便の状態などに注意していることが必要です。

良いホームドクター(獣医師)を決めて、様子がおかしい時は早めに受診しましょう。

なお、病気になった時にあわてるより、普段からバランスのとれた食事や適量の運動に気を付け、ワクチンや薬で予防することが一番なのはいうまでもありません。

また、共通感染症を予防するには、口うつしで食べ物を与えるなどの過度の接触をしない、おしっこやうんちは早めに処理する、動物の体や生活環境を清潔にする、動物の体に触れたり、ふんや尿を扱った後はよく手を洗う、などのことを守り、衛生的な飼い方を心がけていれば、必要以上に恐れることはありません。

そして、普段から動物の健康状態に注意して、具合がおかしいと思ったら、早めに獣医師に相談して下さい。お客様自身やご家族の健康状態にも注意し、異常があれば医師に相談しましょう

チンチラの繁殖制限措置など

避妊・去勢:チンチラは群居性なので複数飼いは可能ですが、雌雄一緒のケージだと繁殖してしまう可能性があります。

飼養頭数が増えて、適切な飼育管理ができなくなってしまった場合には、動物を劣悪な飼育環境下に置いて虐待することとなるだけでなく、人に迷惑や被害等を及ぼしたり、遺棄や虐待等の違法な事例を発生させることとなります。

動物が繁殖し、飼養数が増しても適切に飼養できる場合以外は、できる限り繁殖を制限するように努めましょう。繁殖を制限する主な方法としては、雌雄別々に飼育することが好ましいでしょう

その他

個体識別と終生飼養:マイクロチップ等による個体識別措置による所有者の明示と終生飼育は飼主の愛情と責任のあかしです